管理番号 | 新品 :48697488 | 発売日 | 2024/11/09 | 定価 | 82,000円 | 型番 | 48697488 | ||
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九段下に「暮らしのうつわ花田」という、陶器好きには知られた名店があるのですが、その広い二階のフロアー全部を使って、正木さんの作品展が開かれたことがあります。大皿小皿に、花瓶や酒器まで並んで、浮き立つような華やかさでした。展示開始から三日ほどして伺ったのですが、既に九割方がご約定になっていて、人気のほどがしのばれました。正木さんの皿小鉢等は目にすることが多いのですが、こんな形の蔓付急須(土瓶)を見たのは初めて。ネットでも出てきません。これもご縁と、清水の舞台から飛び降りる気持ちで買い求めました。我が家一番のお宝です。遠山に月がかかり、近景には松の古木が枝を広げています。ぐるりと鳥が飛びかい、松が枝に羽を休めるものもいますね。繊細にしておおらかな画風は、いかにも正木さんならではの闊達な筆遣いです。彼の作品は、伝統的な紋様・絵柄をベースにしながらも自由に展開された美しい絵柄が魅力で、筆遣いも伸びやかです。加えて使った時の気持ちよさが抜群で、長く使っていても、不思議と使い飽きすると言うことがありません。手に持った時のほどよい重さ、掌に収まるきれいな形、そして酒や茶を含む時の口作りの柔らかな感触など、実によく「身体に馴染む」のです。日々の暮らしでも、気づくといつも彼の作品を手にしています。よく言われる「用の美」というものを越える懐の深さがあるのでしょう。我が家では、縁が欠けてしまった湯飲みはペン立てとして、ニュウの入ってしまったお皿は石鹸皿として二度目のお役目を担っています。愛着が湧いて捨てられないのです。余計な話かも知れませんが、かの魯山人は初代須田青華との出会いによって陶芸の道に誘われたのでしたが、正木さんは三代目須田青華さんのお弟子さんになります。口作りの直径 約8.3cm高さ(蔓を含む) 約15cm高さ(蔓を含まない) 約12.5cm正木さんが大好きなので、このページ、ちょっと気合いが入ってしまいました(笑)。須田青華九谷焼九谷有田焼京焼作家陶芸魯山人北大路魯山人ぐい呑みようび花田